一軒家の外壁塗装はいつやるべき?費用・時期・業者選びまで完全ガイド!

外壁塗装って、いつやればいいのか、いくらかかるのか、どこに頼めばいいのか…と悩む人は多いと思います。この記事では、元外壁塗装職人としての視点を活かして、「一軒家の外壁塗装のタイミング・費用・業者選び」についてわかりやすく解説します。
目次
外壁塗装はなぜ必要?

雨風・紫外線から家を守る
外壁は常に外気にさらされていて、雨や紫外線、風などの影響を受けます。そのままにしておくと、建物の劣化が進み、最終的には大きな修繕が必要になります。
見た目を美しく保つ
外壁がボロボロだと、家の印象も悪くなります。逆に、塗り替えたばかりの外壁は清潔感や高級感があり、資産価値にもプラスになります。
外壁塗装はいつやるべき?タイミングの目安
築10年前後が目安
一般的に、最初の外壁塗装は「築10年」が一つの目安です。新築から10年ほど経つと、塗膜が劣化し始めるからです。
劣化サインを見逃すな!
以下のような症状が出ていたら、塗り替えのサインです。
- チョーキング(壁を触ると白い粉がつく)
- ひび割れ(クラック)
- コーキングの劣化
- 塗装のはがれや色あせ
季節でいうと春と秋がベスト
塗装作業に適しているのは「春(4〜5月)」と「秋(9〜10月)」です。気温が安定していて、湿度が低いため、塗料がしっかり乾きやすいからです。
外壁塗装の費用相場はどれくらい?

一般的な費用の目安
一軒家(延床30坪程度)の外壁塗装の費用は、80万円〜130万円が相場です。以下の要素で価格は変動します:
- 外壁の面積
- 使用する塗料の種類
- 足場の有無
- 劣化の状態(補修が必要かどうか)
塗料によっても価格は変わる
- アクリル塗料:安いが耐用年数が短い(5〜7年)
- シリコン塗料:コスパ◎。耐用年数は10年前後
- フッ素塗料:高価だが長持ち(15年程度)
補助金制度の活用も検討を
自治体によっては、外壁塗装に対してリフォーム補助金が出ることもあります。お住まいの地域の自治体ホームページを確認してみましょう。
補助金制度についてはこちら
外壁塗装業者の選び方
一括見積もりサイトを活用する
比較することで、相場感も分かりやすくなります。
信頼できるサイト例:
チェックポイント3つ
- 実績があるかどうか:過去の施工事例を確認しましょう。
- 見積もりが明確か:ざっくりすぎる見積もりは危険です。
- 保証がついているか:施工後の保証がある業者を選びましょう。
地元業者 vs 大手業者
- 地元業者:地域密着で丁寧な対応をしてくれるケースが多い。
- 大手業者:保証やサポート体制がしっかりしているが高額なケースが多い。
それぞれにメリットがあるため、複数社から相見積もりを取りましょう。
メンテナンスの重要性と方法
外壁塗装は一度やったら終わりではありません。施工後のメンテナンスも重要です。
定期点検のすすめ
最低でも5年に1回程度の点検を行うと、塗装の劣化を早期に発見できます。
簡単にできるセルフチェック
- 外壁を手で触って粉がつくか確認(チョーキング)
- クラック(ひび割れ)が発生していないかチェック
- カビやコケが発生していないか確認
異変を感じたら、専門業者に相談しましょう。
外壁塗装の事例紹介

事例1:築12年の戸建て住宅
地域:神奈川県
工事内容:外壁塗装+屋根塗装
費用:約120万円
コメント:相見積もりを取り、地元の信頼できる業者に依頼。施工前後の写真も提出してもらい、安心して任せられたとのこと。
事例2:築20年の中古物件を購入後リフォーム
地域:神奈川県
工事内容:外壁塗装+コーキング補修
費用:約98万円
コメント:初めての塗装工事で不安だったが、保証書があり、質問にも丁寧に答えてもらえた。
弊社の施工事例はこちら
失敗しないためのQ&A

Q. 外壁塗装ってDIYできる?
A. できますが、正直おすすめしません。足場が必要だったり、塗料の扱いに技術が必要です。
Q. 外壁塗装の工期はどのくらい?
A. 一般的には7〜10日程度です。ただし、天候や補修の有無で前後します。
Q. 飛び込み営業の業者ってどう?
A. 即決はNG!相見積もりをとって、落ち着いて比較しましょう。
Q. 築何年でも塗装したほうがいいの?
A. はい、築年数に関係なく劣化症状が出ていれば、早めの対応が必要です。
Q. 保険は使える?
A. 火災保険で補修費用が出るケースもあります。塗装前に確認しておくと◎。
塗料の種類と選び方のポイント
塗料にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。家の環境や予算に合わせて最適な塗料を選びましょう。
主な塗料の種類
- ウレタン塗料:価格は安いが耐久性はやや短め(6〜8年)。細かい部分やリフォームに向いています。
- ラジカル制御型塗料:紫外線に強く、コスパの高い塗料。耐用年数は約12〜14年。
- 無機塗料:耐候性・耐久性が非常に高く、20年以上の寿命も。価格は高め。
選ぶときの注意点
- 「耐久年数=寿命」ではないため、立地条件やメンテナンスも考慮する。
- 塗料によっては保証対象外となることもあるので、契約前に確認しましょう。
外壁塗装の施工の流れ(工程紹介)
実際に塗装工事が始まると、どんな手順で進むのでしょうか?
- 現地調査・見積もり提出
- 契約締結・日程調整
- 近隣へのあいさつ・養生作業
- 足場の設置
- 高圧洗浄(汚れ落とし)
- 下地処理(ひび割れ補修など)
- 下塗り→中塗り→上塗り
- 点検・足場解体
- 清掃・引き渡し
工事は1週間〜10日ほどで完了することが多いですが、天候次第では延びることもあります。
トラブル事例と対策

よくあるトラブル
- 工事後すぐに塗膜がはがれる
- 見積もりと最終請求額が異なる
- 職人の態度や説明が不明瞭
トラブルを防ぐポイント
- 契約前に「工事保証」や「アフターサービス」の有無を確認
- 書面での契約内容をきちんと残す
- 担当者との連絡履歴を記録する
外壁材別に見る塗装の注意点
家の外壁材によって、塗装の適切な方法や塗料が異なります。
サイディングボードの場合
- 熱や湿気に弱いため、通気性を保つ塗装が重要
- コーキングの打ち替えとセットで行うことが多い
モルタル外壁の場合
- ひび割れが起きやすいため、下地処理が非常に重要
- 通気性のある塗料を選ぶことで、膨れやはがれを防止
ALCパネルの場合
- 吸水性が高いため、防水性の高い塗料を使用
- ジョイント部分のコーキングが命
施主がやっておくべき事前準備チェックリスト

工事が始まる前に、施主側で準備しておくとスムーズに進みます。
- 家の周りの荷物を片付ける(植木鉢、自転車など)
- 洗濯物の外干しを中止(塗装期間中)
- 車の移動や養生の依頼(塗料が飛ばないように)
- 近隣挨拶用の手土産(任意)を用意
事前に準備しておくことで、業者とのトラブルも避けられますし、近所との関係も良好に保てます。
まとめ
一軒家の外壁塗装は、見た目の美しさを保つだけでなく、建物を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
- 築10年前後が塗り替えの目安
- チョーキングやひび割れは劣化のサイン
- 塗装時期は春・秋が最適
- 費用は80〜130万円が相場。補助金の活用も◎
- 業者選びは相見積もりと実績チェックがカギ
- 定期点検とセルフチェックで塗装劣化を早期発見
- 外壁材ごとの対応、事前準備もしっかり行う
この記事を参考に、適切なタイミングで信頼できる業者とともに外壁塗装に取り組んでください。家の寿命を延ばし、安心して暮らせる環境づくりをサポートします。

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